大仏殿に入るには、まず大門と中門を通らねばならない。 大門は東大寺南大門を参考にして造られているが、其の南大門よりも大きい建物となっている。大門、中門はともに入母屋造りで大斗、肘木、方斗、巻斗などと呼ばれる木製品が幾重にも組み合わされており、幾何学的な造形美の中に日本の木造建築の美しさを観ることができる。
また大門の両脇には巨大な仁王像があり、中国福建省の奥地より産出した樟(楠)を素材に寄木造りであり、表面に色彩のある漆加工となっている。樟の伐採から乾燥、彫刻と完成までに実に四年の歳月がかかっている。
大 門